ゲームのフレームレートは、プレイヤーのゲーム体験に大きな影響を与える要素の一つ。
適切なフレームレート設定は、ゲームの滑らかな描写と操作性を確保する上で非常に重要です。
しかし、どのくらいのフレームレートがおすすめなのか、多くのゲーマーが疑問に思うことかもしれません。
今回は、最適なゲームのフレームレートについて解説していきます。
初心者にもわかりやすく、基礎知識やフレームレートの上げ方まで説明しています。
ぜひ参考にして楽しいゲーミングライフを送ってください。
ゲームには120fpsがおすすめ!
「60fpsで十分でしょ」
「最低でも144欲しい」
といったようにゲームのフレームレートについては様々な意見があります。
快適にゲームをプレイするなら120fpsがおすすめ。
詳しく解説していきます。
フレームレート(fps)って何?
「そもそもフレームレートってなんなの?」
「ゲームに関係ある?」
といった方に向けて、簡単にフレームレートの意味や重要性を解説します。
フレームレートは1秒間に表示される静止画の数
映像は多くの静止画を連続で映し出すことで成り立っています。
パラパラ漫画のイメージです。
ページをめくるスピードがフレームレートになります。
つまりフレームレート(Frame Rate)は、映像やアニメーションなどの動画において、1秒間に表示される静止画(フレーム)の数を示す指標のこと。
単位は「fps」(フレーム・パー・セカンド)で表されます。
例えば、30fpsの動画は、1秒間に30枚の静止画が表示されることを意味します。
ゲームにフレームレートが重要な理由
ゲームでのフレームレートは以下の3つに関わります。
- 滑らかな動き
- リアルタイムな反応
- ゲームの品質
カクカクの動きや操作の遅延ってイライラするし萎えますよね。
高いフレームレートであれば、キャラクターやオブジェクトの動きをより滑らかに表現できます。
また、プレイヤーの操作と実際の映像の表示がリアルタイムで反応性も向上。
そのため、フレームレートは快適なゲームプレイに関わる重要な要素になっています。
特にアクションゲームや競技ゲームでは、視認性の高さや入力遅延の低さが勝敗を分けます。
プレイヤーの操作や判断に影響を与える重要な要素です。
フレームレートは高いほど良い?
高フレームレートのプレイは、対戦ゲームで有利になり勝率にも直結します。
しかし利点がある反面、いくつかのデメリットもあるのです。
ゲーミングPC選びやフレームレートの向上を考えている方は確認しておきましょう。
メリット
滑らかなゲームプレイ
高いフレームレートは、動きがより滑らかに感じられることを意味します。
画面上のキャラクターやオブジェクトがより自然な動きをするため、プレイヤーの目が追いつきやすくなります。
特に高速な動作が必要なシーンで、滑らかなアニメーションがプレイヤーのプレイ体験を向上させます。
リアルタイムな反応性
高いフレームレートは、プレイヤーの操作とゲーム内の表示の間に遅延を最小限に抑えます。
これにより、操作した瞬間にゲームが反応し、プレイヤーの意図通りの動きを実現します。
特に、競技ゲームや高速なアクションゲームで重要な要素です。
没入感の向上
高いフレームレートは、ゲーム内の世界に没入するのをサポートしてくれます。
動きやアクションが滑らかに表示されるため、プレイヤーはゲームの世界により深く没入しやすくなります。
よりリアルなゲームの世界を体験することが可能です。
対戦で有利
対戦ゲームやeスポーツ競技において、高いフレームレートはプレイヤーの優位性をもたらします。
滑らかな動きとリアルタイムの反応性は、勝敗を分ける重要な要素です。
デメリット
ハードウェア要件
高いフレームレートを維持するためには、高性能なハードウェアが必要です。
特に高解像度や高品質のグラフィックスを持つゲームでは、グラフィックボードやCPU性能が影響します。
電力消費と発熱
高いフレームレートは、デバイスの電力消費と発熱を増加させます。
ゲームプレイ中にデバイスが熱くなることで、パフォーマンスの低下やクラッシュのリスクが高まる可能性があります。
また、長時間のゲームプレイでは発熱による安全性の懸念も考慮しなければなりません。
ディスプレイの制限
ディスプレイやモニターは、表示できるフレームレートに制限があります。
高いフレームレートを表示するためには、対応するモニターが必要です。
そうでない場合、高いフレームレートを活用できません。
リソースの制約
高いフレームレートを維持するためには、ゲームを最適化したり、グラフィックスの詳細度やエフェクトを削減したりすることが必要な場合があります。
一部のゲームは、高いフレームレートを実現するために、グラフィックス品質を犠牲にすることがあります。
バッテリー消耗
ノートパソコンやスマホなどのモバイルデバイスで高いフレームレートのゲームプレイを行うと、バッテリーの消耗が速まる可能性があります。
これにより、バッテリー寿命が短くなり、プレイ中に電力不足になる可能性があります。
どのくらいあればゲームを快適に遊べる?
FPSの快適さの目安
一般的に、ゲームを快適にプレイするための目安として、フレームレートは少なくとも60fps以上を目指すことが推奨されます。
60fpsの場合、動きは滑らかで、大多数のプレイヤーが快適なプレイ体験を得られるでしょう。
シューティングやアクションなどのジャンルでは、さらに高い120fps以上が好まれます。
低フレームレートの問題点と確認方法
低いフレームレートは、ゲームプレイに悪影響を及ぼす可能性があります。
ゲームの動きがカクカクしたり、操作と表示の間に遅延が生じたりすることがあります。
フレームレートを確認するためには、多くのゲームが内蔵のフレームレート表示オプションを提供しています。
ゲーム設定やオプションメニューでフレームレートを表示するように設定するか、サードパーティ製のツールを使用して表示することができます。
120fpsを目指す
ゲーム機やモニター、ゲーム自体の上限などから目指すフレームレート目安は、
- 30fps
- 60fps
- 120fps
- 144fps以上
とざっくり分けることができます。
60fpsを下回るとカクつきを感じ、操作性も悪く感じる場面が多くなるでしょう。
120fpsであれば60fpsと比べると、ヌルヌルな動きで非常に快適なプレイができます。
120fpsと144fpsとの差はわずかなので、違いを感じられる人は少ないでしょう。
フレームレートは高いほどゲームが快適です。
プロゲーマーも可能な限り高いフレームレートを目指しています。
しかし一般的な人であれば、高過ぎるフレームレートはコスパが悪いです。
そのため、120fpsでのプレイがおすすめとなります。
また、動きの激しくないゲームをするのであれば120fpsほどは必要としません。
ゲーミングPCの購入やアップグレードを考えている場合、120fpsを目指さないのであればPS5の購入も検討した方が良いでしょう。
家庭用ゲーム機のフレームレートの上限は、switchが30fps、PS4が60fpsです。
しかしPS5には120fpsのパフォーマンスを発揮できる性能があります。
コスパもかなり良いです。
予算があるのであれば、ゲーミングPCで120fps以上を目指しましょう。
ゲーミングPCは120fpsどころか240fpsやそれ以上も出すことが可能です。
フレームレートを上げる方法
ゲーム環境を見直すことでフレームレートを向上させることができます。
ゲームの設定やハードウェアのアップグレードなど方法は様々です。
詳しく解説していきます。
グラフィックボードのアップグレード
グラフィックボードはゲームの描画性能に大きな影響を与えます。
古いカードから新しい高性能のモデルにアップグレードすることで、より高い解像度や詳細なグラフィックス設定で高いフレームレートを実現できます。
新しいグラフィックスカードは、より多くの処理ユニットや高速なメモリを備えており、ゲームの快適なプレイ体験をサポートします。
グラフィックボードのドライバーの更新
グラフィックボードのドライバーは、パフォーマンスや互換性に影響を与える重要な要素です。
定期的に最新のドライバに更新することで、ゲームの最適なパフォーマンスを引き出すことができます。
グラフィックスカードメーカーの公式ウェブサイトから最新のドライバをダウンロードしてインストールしましょう。
CPUのアップグレード
CPUはゲームプレイにおいても重要な役割を果たします。
特にCPUがゲームプレイ中にボトルネックになっている場合、高性能なCPUにアップグレードすることで、ゲームのフレームレートを向上させることができます。
マルチコアのCPUが高い性能を発揮し、マルチスレッド処理を行うゲームにおいて有利です。
メモリの追加
ゲームは大量のデータを読み込む必要があります。
メモリが不足していると、ゲームの動作が遅くなり、フレームレートが低下することがあります。
十分なメモリを確保することで、ゲームの読み込みや処理がスムーズに行われ、フレームレートが向上します。
ストレージの高速化
ゲームのロード時間やテクスチャの読み込み速度は、ストレージの性能にも依存します。
高速なSSD(Solid State Drive)にアップグレードすることで、ゲームの読み込み速度を向上させ、シームレスなゲームプレイを実現します。
オーバークロック
オーバークロック(Overclocking)は、主にグラフィックボードやCPUの動作クロック速度を通常の設定以上に上げて、性能を向上させる試みです。
オーバークロックは慎重に行う必要があり、過熱や安定性の問題に注意して取り組むことが重要です。
冷却の強化
ハードウェアの冷却は、高いパフォーマンスを維持するために重要です。
適切な冷却システムを使用し、ハードウェアの温度を管理することで、パフォーマンス低下やクラッシュを防ぐことができます。
オーバークロックを行う場合、さらに冷却を強化して安定性を確保しましょう。
スペックの高いゲーム機・パソコンにする
本体ごと性能の良いものに買い替えることでフレームレートを向上させます。
家庭用ゲーム機では120fpsが上限のPS5がおすすめ。
ゲーミングPCでさらに上を目指すのも良いでしょう。
ハイリフレッシュレートのモニターにする
リフレッシュレート(Hz)は、そのモニターがどれだけのフレームレートを描画できるかという数値です。
例えば60Hzのモニターであれば60fpsで表示することが可能。
しかしゲーム機で120fps出していても、60fpsまでしか表示できません。
つまりモニターも高フレームレートに対応したものを使う必要があるのです。
モニターによって制限されないよう、ハイリフレッシュレートのものを選びましょう。
ディスプレイポートに差さない
パソコンとモニターを接続する際には注意が必要です。
差込口があるのは、マザーボードのディスプレイポートとグラフィックボード。
ゲームやグラフィックス関連のアプリケーションはグラフィックボードの性能に大きく依存します。
そのためグラフィックボードに接続することで、より良い描画品質やフレームレートを実現できます。
マザーボードのディスプレイポートに接続すると、CPU内蔵のグラフィックが使用され、性能が制限されることがあります。
グラフィック設定の見直し
画質が良いほどフレームレートは下がります。
上げたい場合は画質の設定を下げましょう。
下記の項目はフレームレートへの影響が大きいです。
- 解像度
- テクスチャ
- シャドウ
- アンチエイリアス
- エフェクト
- 視野角
- リフレクション
- モーションブラー
- Fog(フォグ)
- VSYNC
- フレームレート制限
画質とのバランスを考えながら調整していきましょう。
インターネット回線を見直す
ネット回線の安定性や速度が低いと、オンラインゲームのフレームレート低下の原因になります。
契約の見直しや有線接続への変更、ケーブルやルーターなど周辺環境の改善をしましょう。
ゲーミングノートPCは給電しながら
高いフレームレートを出すには電力も必要です。
ノートパソコンの場合、バッテリー駆動だとパフォーマンスを最大限に発揮できません。
電源と繋ぐだけで向上するので、可能であれば給電しながらプレイしましょう。