爆発的な人気と話題性のある「パルワールド(Palworld)」。
世界中で記録的な流行を見せるパルワールドですが、「パクリ」との否定的な意見も多くあります。
今回はパルワールドのパクリ騒動をまとめて紹介します。
パルワールドのパクリ騒動の発端は?
パルワールドの初報トレーラーが公開されたのは2021年6月。
この頃からすでに「ポケモンのパクリでは?」と話題になっていました。
リリース前までにいくつかのトレーラー映像が公開。
映像で見られるシーンやパル(モンスター)の中には、実際のゲームでは登場しないものがあります。
「著作権の問題で消されたのでは?」
といった憶測も飛び交い、パクリ騒動は広がっていきます。
リリース3日前、開発の裏側が語られる
引用:Steamストアページ
パルワールドの発売3日前に公開されたnote。
内容はポケットピアがパルワールド誕生させるまでの激アツエピソードです。
ゲーム制作の裏側が赤裸々に語られており、話題となりました。
このnoteによりパルワールドが「中国」ではなく「日本」で開発されたことを多くの人が知ることに。
「中華のパクリゲーかと思ったら日本かよ」
「日本のゲーム業界終わったな」
といった声もある中、
「国産なら日本の作品パクるのはいいでしょ」
「日本製ならやってみようかな」
と2極化しました。
また下記は開発noteにあるパクリについての文面です。
しかし、パルワールドは間違いなく新しく、革新的なゲームだ。
こんなゲームは他にない。パルワールドは現時点では多くの人が単なるパクリゲーと思っているだろうが、実際にはBOTWと原神ぐらい違う新規性を持つ。
ポケモンの他にもパクリだと騒がれている「ARK: Surival Evolved」との違いについても語られています。
開発側のポケットピアの主張としては、「全く新しいゲーム」。
熱い想いを伝えるnoteは多くのファンを増やしました。
しかしパクリだと騒ぐ人達からは、さらなる反感を買うことに。
パルワールドはリリース直後から爆速で売れる
引用:Steamストアページ
世界中で注目されていたパルワールドは、販売開始からわずか1日で販売本数200万本の記録的大ヒット。
その後も継続して売り上げを重ねたことから、
「面白いゲームにパクリかどうかは関係ない」
というユーザーの意思を多く感じ取れます。
流行したひとつの要因にあるのが、Steamのキーを貰ったYoutuberやVtuberの先行プレイです。
パクリゲーとして話題になっていた新作はネタになります。
案件ではないので、言いづらいことも自由に発言可能です。
先行プレイやnoteなどの施策もあり、多くの人に知られることとなりました。
その結果として反対する意見も増えましたが、
「こんなパクリゲーやるな!」
といった声もむなしく、爆発的に売れているのが現状です。
法務のレビューを受けている
パルワールドのリリース同日に公開された、開発者インタビュー記事。
ゲームの開発事情や今後の展望についてのお話です。
記事の中で、「発売できるのか」「怒られてないか」などといった反応に対しての返答がありました。
『ポケットモンスター』を偉大な先人として参考にはしているものの、『パルワールド』をプレイすれば、そのイメージが『ポケットモンスター』とはまったく異なることがわかると思います。むしろ仕組みとしては『ARK: Survival Evolved』の方が近いのかなと思っています。
「発売できるのか」というのは少し過激な質問ですが、弊社は真剣にゲーム作りに取り組んでおり、当然ですが、他社の知的財産権等を侵害する意図は全く御座いません。法務のレビューも受けており、現時点で他社様から何らかの具体的なアクションを頂いた事も御座いません。インターネットでは様々な噂が飛び交っておりますが、安心してご購入頂ければ幸いです。
引用:https://automaton-media.com
X(旧Twitter)での反応は、
「安心して楽しめる」「問題ないね」といったものから
「自社法務だろ」「意図してなくても侵害になるけどな」といった物まで様々です。
パルワールド
読んだしなんか法務レビューは大丈夫ですとか言ってるけどどう考えてもデザインの盗用だし任天堂が積み上げてきたものをパクって儲けようとしてる浅ましいゲームって印象でキモいから嫌いだわ
全部自前で自信あるって言い張るならモンスターも人間のキャラデザと統一した世界観で描けよ— チャルマン (@Chalmanfall) January 20, 2024
強い反感は記事での言葉では止まりませんでした。
誹謗中傷では止まらず、殺害予告も
怒りの矛先はついに個人へ。
誹謗中傷では止まらず、X(旧Twitter)では殺害予告に近いポストもありました。
現在、弊社のアーティストに対して誹謗中傷が届いており、殺害予告に近いようなツイートも散見されます。
パルワールドに関して様々な意見を頂いておりますが、パルワールドに関する制作物の監修は全て私を含めた複数人で行っており、制作物の責任は私にあります。…
— Takuro Mizobe | Craftopia, Palworld (@urokuta_ja) January 22, 2024
「思うこともあるだろうが落ち着け」
「個人攻撃はちがう」
といったように、反対意見を述べている方も流石にこれはよくないといった様子です。
とはいえ主張は変わりません。
ポケモンMODで任天堂が動く
パルワールドにポケモンのMOD(改造)を使用した動画が公開されました。
これに対して任天堂は著作権侵害の申請をし、動画は削除されることに。
任天堂はちゃんと見ているということですね。
とはいえ、パクリについては問題ないので見逃しているといった判断にはなりません。
株式会社ポケモンが公式声明した
パルワールドについて、株式会社ポケモンが公式声明を発表しました。
「ポケモンのいかなる利用も許諾していない」
「調査の上、適切な対応を取る」
といった内容です。
他社ゲームに関するお問い合わせについて
2024.01.25
*Followed by English translation.お客様から、2024年1月に発売された他社ゲームに関して、ポケモンに類似しているというご意見と、弊社が許諾したものかどうかを確認するお問い合わせを多数いただいております。弊社は同ゲームに対して、ポケモンのいかなる利用も許諾しておりません。
なお、ポケモンに関する知的財産権の侵害行為に対しては、調査を行った上で、適切な対応を取っていく所存です。
弊社はこれからもポケモン1匹1匹の個性を引き出し、その世界を大切に守り育てながら、ポケモンで世界をつなぐための取り組みを行ってまいります。
株式会社ポケモン
引用:https://corporate.pokemon.co.jp
問い合わせが殺到している様子。
パクリについては当事者同士で話を進めるとの意図もくみ取れます。
任天堂がポケットペア(パルワールド)を提訴
任天堂は2024年9月18日に株式会社ポケットピアを提訴。
「パルワールド」が複数の特許権を侵害しているとして、侵害行為の差止及び損害賠償を求めるものです。
今回は「特許権」ということで、「著作権」には触れられていません。
つまり、「ボールを投げてモンスターをつかまえる」といったシステム的なところに焦点が当てられています。
具体的な内容はハッキリしていませんが、「キャラクターデザインが似ている」といったことでは問題無いようです。
パルワールドのパクリ騒動まとめ
- 2021年のトレーラー公開から疑惑浮上
- 開発者noteで日本で制作されたことが多くの人に知られる
- 反対的な意見もありながら爆速で売れる
- インタビュー記事では「法務のレビューを受けている」とのこと
- 誹謗中傷・殺害予告が出る
- ポケモンMODで任天堂が動く
- 株式会社ポケモンが公式声明
- 任天堂が特許権侵害で訴訟
今後の動きが気になりますね。
以上最後までありがとうございました。